続 基礎情報学―「生命的組織」のために 単行本 – 2008/12/19
続 基礎情報学―「生命的組織」のために 単行本 – 2008/12/19 - 情報とは、コンピュータ・メモリに蓄えられたデータや断片的知識のようなものばかりではない。その本質は生命による「意味作用」であり、意味を表す記号同士の論理的関係や、メディアによる伝達作用はむしろ派生物にすぎない。言葉の意味はいかにして私の心から他者の心へ伝えられるのであろうか。意味内容が他者間をそっくり移動するなど本当に可能なのか。社会的コミュニケーションはいったいなぜ可能なのか。従来のシャノン・ウィーバーの単純化された情報モデルではもはやこの問いには答えることはできない。本書では、階層的自律コミュニケーションシステム(HACS)にもとづいて、「情報」そのものを根底から問い直すことから出発する。生命が、閉鎖的かつ自律的な「システム」であるとしてとらえ、その上で生命の「意味作用」を「情報」であると再認識した上で、生命/心/社会をめぐる情報現象を、統一的なシステム・モデルによって論ずるのである。 以上のような「情報からの思索」は、著者がコンピュータ研究やメディア評論を通じ、30余年にわたって考え続けたことを踏まえている。いわば著者の集大成といってもよい壮大な理論構築の試みである。
続 基礎情報学―「生命的組織」のために 単行本 – 2008/12/19の詳細
本のタイトル : 続 基礎情報学―「生命的組織」のために 単行本 – 2008/12/19
作者 : 西垣 通
ISBN-10 : 978-4757102484
発売日 : 2008/12/19
カテゴリ : IT, 情報社会
ファイル名 : 続-基礎情報学-生命的組織-のために-単行本-2008-12-19.pdf
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